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夏の果
八月の午後、遠くで鳴くツクツクボウシと少し涼しくなった風のなか、近くにいるのにどこか遠く感じるふたりを描く夏の終わりの恋歌。海辺に増えていく白い雲、突然の雨、雨雲の向こうの夕陽、線香花火のまばたきを重ねながら、「まだ恋」だった気持ちが静かに「愛」へ近づいていく。一本のグランドピアノと女性ソロボーカル、下降ベースのカノンが、八月から秋へ移る境目の揺れを包む。
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八月の午後、遠くで鳴くツクツクボウシと少し涼しくなった風のなか、近くにいるのにどこか遠く感じるふたりを描く夏の終わりの恋歌。海辺に増えていく白い雲、突然の雨、雨雲の向こうの夕陽、線香花火のまばたきを重ねながら、「まだ恋」だった気持ちが静かに「愛」へ近づいていく。一本のグランドピアノと女性ソロボーカル、下降ベースのカノンが、八月から秋へ移る境目の揺れを包む。
八月の午後、遠くで鳴くツクツクボウシと少し涼しくなった風のなか、近くにいるのにどこか遠く感じるふたりを描く夏の終わりの恋歌。海辺に増えていく白い雲、突然の雨、雨雲の向こうの夕陽、線香花火のまばたきを重ねながら、「まだ恋」だった気持ちが静かに「愛」へ近づいていく。一本のグランドピアノと女性ソロボーカル、下降ベースのカノンが、八月から秋へ移る境目の揺れを包む。
八月の午後 まだ暑くて 日陰の風は 少し涼しい ツクツクボウシ 遠くで鳴いて 青い空にも 白い雲が増えた 近くにいる君 遠くなる夏 無口のまま 歩いていた まだ恋だけれど もう秋は すぐそこに 近づいている ゆく恋の先に せまる愛 暑い昼にも 涼しい風 離れたくない 帰りたくない 雲だけゆっくり 恋を包んでゆく なつのはて 恋のはて 君は近くて 明日は遠い 残る夏ほど 消えていって まだ強い陽が 海に揺れる まだ恋だけれど 愛はもう すぐそこに 近づいている 冷たい風と 潮の匂いに 君との距離が 近くなる さっきより空 暗くなって 海の向こうも 雲に隠れる 一粒ふた粒 雨が落ちて 乾いた道に 跡を残した 雨あしだけが 強くなって 君の横顔 霞んで見える 波の音さえ 遠くなるほど 八月の雨が 海を包んだ 空は暗くても 君の笑顔は明るくて 近くにいるのに 遠く見える 雨音だけが 少し弱まり 雨雲の向こう 夕陽がふたりを照らす なつのはて 恋のはて 茜から群青へ 漆黒の空はもうすぐそこに ゆく恋の先に せまる愛 君は近いのに 心は遠くて 線香花火の まばたきが 君との距離を 照らしてる 暑かった風が 少し冷たい 想いだけ 先に 愛に変わった 消えた花火の 匂いだけ残る 昨日の恋から 明日の愛へ 出会ってくれて ありがとう この夏を忘れない